
Tips
「忘却のオルフェウス」本編内容を補完する為の設定資料集となります。
話数毎に随時更新していくので、そのお話をご覧になった後の閲覧を推奨します。
第一話
オルフェウスの碑文伝承
魂と肉体の二元論、輪廻転生からの解脱を掲げる古代宗教、オルフェウス教。
密儀宗教の性質上、未だ数多くの謎が残るが、今回のオカルト研究会が行う合宿はこの碑文の謎を解くことに重きが置かれる。
小鞠島
和歌山県南西部に位置する小さな島。
日本地図には載らず、大富豪・花ノ宮家が隠れて所有していた別荘地とされる。
1994年、二年前から花ノ宮一族は所有権を放棄しており、今現在は分家である花井一族が相続、管理している。
オルフェウス
ギリシャ神話に登場する吟遊詩人。
人類最初の詩人であり、竪琴の名手であるとされている。
死した妻を求め冥府に下り、一度は救出に成功するが、「見るなのタブー」に触れた事で失敗に終わる。その後、彼はオルフェウス教を創設することとなる。
オルフェウス教
オルフェウスを開祖とした古代宗教。
「悲しみの輪」輪廻転生からの最終的な解脱。神と人間との交信を目的とした禁欲的道徳律が特色として挙げられる。しかし、歴史的起源が紀元前6世紀に遡り、宗教儀礼の秘密保持を特色とする密儀の性質から歴史的資料の数は少なく、実態は謎に包まれている。
輪廻転生
世界に魂は実在し、人間は死後も別の生き物となって生まれ変わりを果たすとする概念。ヒンドゥー教、仏教といった東洋思想に顕著で、多くはこの輪廻転生からの解脱を追い求めている。
オルフェウス教の碑文
花ノ宮一族が保有していたとされるオルフェウス教の黄金碑文。
花ノ宮家がこの碑文を手にした経緯は不明だが、謎に包まれたオルフェウス教を読み解く歴史的資料としては1962年のデルヴェニ・パピルス以来であり、価値は非常に高い。現在は小鞠島の継承を任された花井家が碑文の管理を行っている。
以下条文
第一の夜、理に選定されし者、二つの肉体を煉獄に焚べよ
第二の夜、理に選定されし者、二つの肉体を正門へと翳せ
第三の夜、理に選定されし者、己が血肉を陣にて捧げよ
我ら、満ちたり────されど、未だ産声を挙げず
故に、汝らを以って完全なる受肉を求む
支となる四肢を抉りて殺す
核となる心臓を抉りて殺す
器となる頭蓋を抉りて殺す
生贄は終わりを告げ、冥界より出でる
さぁ、我を讃えよ。我の再誕に賛美せよ。さすれば、蒼月の夜、汝らの魂は楽園へと至る。輪廻の軛は終焉へと向かい、安らかなる静寂が訪れるであろう。死と再生の神、オルフェウスの御手によって────
第一号館
花ノ宮家が所有していた館であり、本館。
二階建て、規模感こそ小さいものの、内装はゴシック、ロココといった家具が多く、近世ヨーロッパを彷彿とさせる。大浴場、食堂、厨房、管理室が各々一個ずつ。個室は計16個。オカルト研究会員は一階を男子部屋、二階を女子部屋とした。
第二話
第二号館
第一号館の別館であり、書庫、兼ゲストハウス。
第一号館同様の装飾が設えてあり、花ノ宮家が所持していたとされる論文、書物が内蔵されている。花ノ宮一族が小鞠島の所有権を放棄した二年前1994年という認識とは異なり、一年前1995年の論文が発見するが出所は不明。書物は理科学に傾倒した物が多いが、宗教学や哲学に関連した物もある。オルフェウス教の碑文が発見されたのは、この第二号館の管理室である。
船着場
小鞠島に入るための小さな船着場。
海を隔てた小鞠島に入るため、レンタルしたボートを停留させていたが、何者かの手によってボートは消失している。
完全犯罪
犯行の手口が社会的に露見せず、犯人が捕まらない犯罪。
・犯行が露見しない
・被害者が見つからない
・加害者が判明しない
・証拠が見つからない
・トリックが見破られない
などの条件を一部または全てを満たした場合に使用される用語であり、以上の条件を完遂した場合のみ、完全犯罪は完成する。
物置小屋
第一号館から東側に位置する。
森林地帯の中にひっそりと佇む物置小屋とされている。
礼拝堂
花ノ宮家が所有する礼拝堂。
美香が言うにはキリスト教に依拠した建築様式とのこと。
南京錠で固く閉ざされており、現在は開くことが出来ない。
ホムンクルス
ヨーロッパの錬金術師が編み出す人造人間、及び生成する技術を指す。
代表的な錬金術師であるパラケルススは、このホムンクルス生成を成功に収め、著書『ものの本性について』にて、具体的なホムンクルス生成方法を記したとされる。
世界卵理論
世界中の神話において見られる共通項であり、一つの卵が宇宙や世界、普遍的な法則を産み落としたとする考え方の枠組み、概念。オルフェウス教において、宇宙卵とは輪廻転生の解脱を行い、神と同等の存在に近づくための越えるべき対象であると考えていた。
英志や隆二は、オルフェウス教を信仰する花ノ宮一族がこの思想に基づいた実験や研究を行なっていたのではないかと考えを膨らませていた。
自我意識の創出過程について
雛沢貴樹、という人物が書いたとされる論文。内容は不明。
第三話
礼拝堂
花ノ宮が所有する礼拝堂。
美香が言うにはキリスト教に依拠した建築様式とのこと。
一階席と二階席があり、キリスト教に依拠した建築様式と述べた様に聖書やオルガン、懺悔室などが置かれていた。
(内装参考:ルーテル久留米教会)
物置小屋
第一号館から東側に位置する。
森林地帯の中にひっそりと佇む物置小屋とされている。
空のペットボトルに食品の包装袋。寒さを凌ぐ毛布。明かりを灯すオイルランプ。
薬品が詰め込まれた段ボールと大量の医療器具を発見する。
三日目、三上英志によるオルフェウス教資料
三上英志がまとめたオルフェウス教における生贄の位置付けに関する資料。
オルフェウス教では、四年に一度、オルフェウスに生贄(四肢、心臓、頭蓋の順番)を捧げ、生贄を捧げる人間は、神の啓示によって定められた人物であり、その人物は来期の生贄になる決まりとなる。
碑文の理に選定されし者とは、この四年に一度の啓示で選ばれた人物ではないかと推測を立てるが現段階では不明。
モルヒネ
薬機法に定められた、重要な処方箋医薬品。
脳内や脊髄に作用し、痛みを脳に伝え、神経の活動を抑制、鎮痛作用を示す。
有効限界がないのも特徴で、より強い痛みに対しては用量を増やすことによる対応が可能である。
デビック症
通称、多発性硬化症。
中枢神経に影響を及ぼす病で、視力障害、複視、四肢の麻痺、感覚障害、歩行障害etc。
花ノ宮一族は、デビック症患者を無痛症と同じ括りとして扱い、実験を行っていた模様。
臓器移植
健康で移植可能な臓器や組織を他人に移す技術。
難病治療などとともに生命科学の発展によって人類が恩恵を受けてきた分野であり、一部の疾病に対する唯一対抗できる治療法である。